3月16日発 月刊天文ガイド協賛 北大西洋皆既日食スピッツベルゲン遠征隊の添乗レポートです。
今回の皆既日食は北大西洋を北極点に向けて移動します。その間、地上から観測できる場所はフェロー諸島とスヴァールバル諸島のみ。道祖神アドベンチャーワールドでは、スヴァールバル諸島のスピッツベルゲン島に滞在し、皆既日食を観測するコースを企画しました。
このツアーのポイントは、キャンプをしながらスピッツベルゲンに滞在する点です。この時期の平均気温はマイナス15℃。厳しい寒さではありますが、キャンプ道具一式は、日本のアウトドアブランド、モンベルさんにご協力頂きました。
日本を出発しコペンハーゲンで乗り継ぎ、まずはオスロへ。市内観光を楽しみました。まずは、スキージャンプ大会でおなじみホルメンコーレンのスキージャンプ場へ。
こちらはノルウェーのアーティスト、グスタフ・ヴィーゲランの彫刻がならぶヴィーゲラン彫刻公園。
もっとも有名な怒りんぼう。
その後はヴァイキング号博物館、フラム号博物館、コンティキ号博物館を巡り、せっかくオスロに来たので・・・ということで、ムンクの叫びを観に行きました。
翌日、オスロから約3時間でスヴァールバル諸島スピッツベルゲン島に到着。ロングイヤービーエン空港横にある世界最北のキャンプ場、ロングイヤービーエン・キャンピングにテントを設営しました。気温はマイナス11℃ほどですが、テントは約30張りと賑わっていました。夜には見事オーロラも観測できました!
翌日の午前中は、観測地の下見。天気は穏やか。明日に期待が持てます。その後、市内へ移動し、世界最北の寿司屋にて、お寿司のランチ。
テントの様子です。今回はモンベルのテント5張り+8人用テントを設営。大きなテントはキッチン兼食堂です。
そして、日食当日。ご覧のとおり、奇跡的なほど真っ青な空が広がりました。絶好の日食日和!ですね。
部分食が始まると徐々に太陽の光は弱まり、夕方のように。と同時に、気温も同時に下がりだし、最低気温はマイナス19℃ほどになりました。
そして、ついに皆既日食の時が!約2分30秒、幻想的な天体ショーが続きました。
北極圏だからでしょうか。皆既中にこぼれてくる太陽の光が見事なほどきれいに輝いていました。その美しさをここで伝えることができず残念ですが、ツアーの模様は4月5日発売の月刊天文ガイドにてレポートがございますので、そちらをご覧ください。
旅の最後はコペンハーゲン観光で締めくくり。ヨーロッパ最古と言われる天文台も訪問しました。
ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。
来年は3月9日にインドネシアで皆既日食が見られます。次回もツアーを企画しますので、気になる方はお問合せください。